BtoBのビジネスを展開している企業にとって企業向けのノベルティの開発は重要ですが、どんなものを選んだら良いかは毎回悩みになってしまうでしょう。

企業向けの場合には個人向けの場合と違ってどんな点を重視して選ぶ必要があるのでしょうか。効果的なノベルティを作り上げられるようにするための基本を学んでおきましょう。

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企業向けのノベルティの目的を定めよう

企業向けのノベルティを制作する上で重要なのが目的です。ノベルティを制作して無料で配布することにより何を求めるのかを考え、その目的に合ったアイテムを選んでノベルティにしましょう。例えば、新規顧客開拓のために営業回りをしたときに挨拶するだけでなくノベルティを置いてくるというやり方もあります。

新規顧客開拓の場合にはマッチングイベントなどで提供することも可能です。このようなケースでは事業内容を詳しく理解してもらうことや直感的に把握してもらうことが重要になります。後々になってからでもそのノベルティを見てこんな事業をしている企業があったと思い出してもらえれば取引を始められる可能性が生まれるでしょう。

一方、ルート営業のためにノベルティを用いることも可能です。営業のために訪問したときにノベルティを渡して日頃からの取引に感謝するというのはよくあるビジネスシーンですが、ノベルティを渡す目的が何かを考えたことがあるでしょうか。

既存顧客とのつながりを深め、次の契約や取引を成立させるためのアイテムとして使えるノベルティというのが理想的です。

例えば、新サービスについて一目でわかるアイテムを選ぶのが代表的で、販売し始めた商品を模倣したものにするケースもあります。目的が決まるとどんなノベルティが望ましいかがはっきりとするので、まずは目的を決めて制作を始めましょう。

企業向けだから重要なポイント

企業向けノベルティとしてどんなアイテムを選ぶかと考えたときには、個人向けノベルティを制作するときとは何を重視すべきかが少し異なります。基本的には使ってくれるものを選び、普段から目にしてもらうことで企業名や企業イメージを脳裏に焼き付けることが重要という点では変わりはありません。

ただ、家庭で使うものと仕事で使うものには違いがあるので、同じものを渡しても使ってもらえないこともあるのです。例えば、うちわや折り畳み傘、石鹸などは個人向けノベルティとしてしばしば用いられていますが、オフィスで使用することはあまりないでしょう。

トートバッグは個人に渡すと喜んでもらえることが多くて人気になっているものの、ビジネスマンに渡しても使ってもらえることはあまりありません。また、企業向けといっても相手先によって現場の状況はかなり異なります。

全従業員がオフィスワークをしている企業もあれば、大半が作業職で工場や屋外で働いていることもあるでしょう。どんな現場の人に企業や商品、サービスについて知って欲しいかを考え、その人たちが普段から使ってくれるものを選ぶのが重要です。

このような観点から具体的にどんなアイテムをノベルティにすると良いかを考えてみましょう。

企業向けノベルティの代表例

企業向けノベルティとしてよく用いられているものはたくさんあります。オフィスワークが中心の企業にノベルティを渡す場合に選ばれているアイテムとしてボールペンやカレンダーが代表的です。パソコンで作業することが多くなったとはいえ、紙ベースでの仕事はたくさんある現場がほとんどなのでボールペンは重宝されます。

社外で働く営業職の人もボールペンなら出先で頻繁に使うのでノベルティとしての効果が高いと言えるでしょう。カレンダーについても社内で使用してくれれば一年間ずっと社名や企業ロゴなどを目にしてもらうことができます。

いつも意識してもらえるようにするには効果的なアイテムなので年末の挨拶のために用意しましょう。壁掛けのカレンダーだけでなく卓上カレンダーも効果的で、窓口になっている人に渡すと良いノベルティです。一方、屋外で作業する人をターゲットにしたいという場合には作業内容に応じて選ぶことが必要です。

屋外でもボールペンなどの事務用品を使うならそれがノベルティとして優れています。暑いところで作業をするならタオルや小型扇風機なども候補にできるでしょう。作業で使うツールを渡すのも良い方法で、ペンライトやのり、ルーペや釘抜きなどが挙げられます。

現場を訪問して観察させてもらうとどんなものがあったら良いかを見い出すことができるでしょう。営業の人に現場でどんな作業をしているかを聞くだけでなく、実際に足を運んで何を選んだら効果が上がりそうかを考えてみるのが大切です。

コストパフォーマンスを重視しよう

企業向けノベルティを制作するときにはコストパフォーマンスも考えて選ぶようにしましょう。いかに取引先の企業にとって魅力的でいつでも使ってくれるようなアイテムをノベルティにしたとしても、大きなコストがかかってしまっては問題になります。

目的との兼ね合いを考えて選ぶことも重要で、新規顧客開拓の場合にはかなりの数を用意しなければならないでしょう。単価を下げておかないとコストパフォーマンスが低くなってしまいます。安いボールペンでも少しは効果があることを考慮し、付加価値のあるアイテムを選ぶことにどれだけ意味があるかを考えてみるのが大切です。

逆に既存顧客が限られているなら一つ一つに多少のお金をかけてでも興味を引いた方が良いこともあります。この見極めが企業向けノベルティを制作するときには欠かせません。

反響を営業から聞いておこう

実際には何度かノベルティを作ってみてコストパフォーマンスが上がるかを判断し、次にどんなノベルティを開発するかを検討することが重要です。ノベルティを作って顧客に渡すのは営業のことが多いので、営業に反響を聞いておくようにしましょう。

顧客が漏らした感想を書き留めておいてもらうだけでなく、現場で使われているかも見てきてもらうのが大切です。その結果と売り上げや契約数などを加味してノベルティの効果がどうだったかを分析すると次はもっとコストパフォーマンスが高いノベルティを作り上げられるでしょう。

最初から完璧なコストパフォーマンスを発揮するノベルティを制作するのは難しいので、だんだんと良いものにしていくという考え方が肝心なのです。